2015年5月14日木曜日

Blut und Sand/Sangue e Sabbia(Jpn'65)

【i国you國・うよ極説wあり】

つい先日、ケーブルテレビで日本映画の「血と砂」を見ました。

1965(昭和40)年東宝,監督:岡本喜八,脚本:佐治乾・岡本喜八,

出演:三船敏郎・伊藤雄之助・佐藤允・天本英世・団令子・仲代達矢・名古屋章...。

自分としては今頃やっとこの映画を初めて見たことを恥じ入るほどのヤバい映画。

軍モノが好きで、かつ吹奏楽が好きな人には熱烈大推奨な映画。

大東亜戦争末期の北支戦線、音楽学校から軍楽隊員として入隊したばかりで

一般兵としての訓練も受けてない少年兵たちが前線に送られ

一般兵として陣地奪回の命をうけ、三船敏郎演じる曹長

(上官殴打で軍法会議送りを待つ身)がその指揮を一任され、

軍楽隊少年兵と共に出撃。陣地奪回には成功するも敵の猛反撃をうけ、

最後は「聖者の行進」(※註)を演奏しながら"昭和20年8月15日"に全滅するという粗筋。

完全な反戦映画です。しかしアクション娯楽活劇としての見応えも十分あり、

全体を通してコミカルな描写や笑える台詞も多くコメディ感も満載。

童貞の少年兵達が、曹長の情婦でもある慰安婦(団令子)相手に

順番に"筆おろし"させてもらうクダリなどはエロ喜劇そのもの。

水浴びをした慰安婦の下半身を舐めまわすカメラワークは官能ポルノ級。

軍楽隊による「夕焼け小焼け」の演奏を現地の子供たちと共に聴き、

涙を流す日本兵の姿はまさにホームドラマ。

"これでもか"的に多面性のある非常にラスチッくさい戦争映画といえるかも。

「扶桑歌(抜刀隊)」を口笛で吹くシーンも妙にジンワリきます。

ちなみに敵役は共産匪&八路軍(パーロ軍。中共の人民解放軍の前身)。

この映画、日中国交回復の7年も前、すなわち日華(今で言う日台)友好時代の作品なので

国民党軍を敵役にするよりは共産匪&パーロを敵役にしといたほうが

なにかと都合よいからかな、などと自分は勝手に解釈してたら、

脱走してパーロに寝返った売国奴の日本兵が複数いたことが本編終盤で発覚し、

それも描きたくて敵をパーロにしたんだな、と納得。

アラフィフ以上には「若さだよ、山ちゃん!」のビバ純生CM(サントリービール)が懐かしい

佐藤允演じる古参の炊事兵が少年兵を督戦しつつ大奮戦の末、武運つたなく

裏切り者の脱走兵の銃剣を受け、その最期の言葉が「お前ら~、メシ抜きだ」。

これがこの映画で一番ココロに残る台詞です。笑えない場面で笑える台詞だからです。

そういえば数十年前に左翼映画の「戦争と人間」だかで

アカの日本人が共産匪に身を投じるシーンを初めて見て、

「思想はともかく同朋に銃口を向ける気か!」と怒りを憶えた記憶も蘇えりました。

その左翼映画を見たら左翼がますます嫌いになったから逆効果ザマーでしたねw。

ハナシを「血と砂」に戻しますが、この映画、慰安所も慰安婦も出てくるわけだけど、

1965年の映画なので終戦から20年しか経っておらず、

戦時中の実際の慰安所・慰安婦を知っている戦地帰りのスタッフも多数いるはずなので、

実際の慰安所・慰安婦に近いものが描かれてる確率は高い予感。

さらに1990年代になってから反日サヨクと朝日新聞と韓国が騒ぎだした慰安婦強制の

捏造問題など全くまだ存在してない時代に撮られた映画なので、

慰安婦の描き方に関して誰に何の配慮をする必要もなく、卑屈になることもなく、

逆に慰安婦を美化しようなどという魂胆も沸かないはずなので、

ますます本作品での慰安所・慰安婦の有様は実際そうであった有りのままの姿に

近いものが表現されてる可能性は高いと感じます。

この映画での慰安婦はみんな明るく、日本軍将兵からは敬愛の念すら抱かれており、

慰安婦が稼いだお金を本人が床に並べて数えるシーンなどもあります。

団令子演じる慰安婦は、話す日本語に明らかな外地訛りがあり、

"名前はおハルさんこと金山ハル子だ"と紹介されてるので、

その苗字からして朝鮮出身という設定ぽい感じはしますが、おハルさんが

台湾朝鮮満洲支那いずれの出身かなんてことは劇中では明言されておらず不明です。

日韓間に慰安婦強制捏造問題などなかった1965年当時、

慰安婦がどこ出身の女性かなんて誰も特には気にもしないことなので、

わざわざハッキリさせておく必要もなかったんだろうと思われます。

この映画で、その外地出身らしい慰安婦のおハルさんは慰安所で

虐待どころか蔑視すら全くされませんし、そもそも自発的に慰安所にやってきたうえ、

逃亡したけりゃそれも可能な自由の身です。おまけに仲代達矢演じる大隊長殿を

オチョクったりもしてますが、にもかかわらず大隊長からは便宜まで図ってもらってます。

あくまで映画の世界でのハナシですが、反戦映画のひとつでもあり、

慰安婦に関して史実とは異なりすぎるようなことを

わざわざ描いたりする必要性など全くない映画だと思われます。

慰安婦について散々デタラメばかり発言してきた社民党・福嶋みずほ、

評論家・田嶋陽子の両氏にも是非一度じっくり御鑑賞ねがいたい映画ですねw。

韓系市民にそそのかされて慰安婦像建立済み及び検討中の米加豪各市の

市議&市長や国連人権委員会メンバーにも大リコメンドな映画です。

おハルさんマンセー!

 ※註: 「聖者ノ行進」、別邦題「聖者ガ街ニヤッテクル」、

原題「When the Saints Go Marching in」ハ能ガキ不要トモイヘル

"デキシーランドジャズ"ノ十八番ニシテ、"ジャズ葬ナンバー"ナリ。

映画「血ト砂」ニ於イテハ、帝国陸軍軍楽隊ガ大東亜戦争時ニ斯様ナ

"敵性音楽"ヲ奏デシ事、許サレザルナリ、トノ意見少ナカラズ見受ケラレヤウトモ、

故ニ本映画益々モッテ愉快タラシメムト云ハザルヲ得ズ。

更ニ同曲ガ葬送曲タル事、本映画ヲシテ全日本国民ハ再認識サレタシ。


 追記byミリヲタ歴じぃ:三船敏郎演じる小杉曹長の携行武器は

軍刀およびモ式大型拳銃。しぶい、しぶすぎる、Psy高。

モ式大型拳銃ってのはドイツのモーゼル(最近はマウザーとも表記)社製のC96系、

いわゆる"モーゼル20連発"ですよ、ピストルなのに20連発。

支那軍(国民革命軍~国民党政府軍)が大量に使用してた小火器で、

それを皇軍は鹵獲して使用してたわけ。この映画、ホント考証がしっかりしてそうです。

ちなみにパーロ兵の短機にはソ連製PPSh(バラライカ銃/マンドリン銃/死ね死ね銃)も

米国製トンプソン(トミーガン)も見られます。両銃とも日本兵が

鹵獲使用しているシーンがあり、画ヅラ的にも興味深いものがあります。

by自分ちをMP40とMG42の電動エアガンで武装防衛?してるミリヲタ歴じぃ


 「血と砂」を観終えて真っ先に思い出したのが、

松本零士・戦場まんがシリーズの「戦場交響曲」。

たしか自分が小6くらいのときに少年サンデーで読んで感動した記憶。

日本の軍楽隊がトラックで移動中、直撃弾をくらって

楽器各種が空中に飛び散るシーンから始まる読み切りマンガ。

ひょっとして松本先生は映画「血と砂」を当然見ており、

その結末とも少し似たようなシーンを逆に冒頭に持ってきてみた、ということなのでしょうか。

ちなみに昭和50年代に同先生の戦場まんがシリーズ単行本は全部読んだけど

当時は一冊も買うことはありませんでした。しかし後年、

戦場まんがシリーズが再編集された「ザ・コクピット」を

文庫本コミックで全11巻、つい数年前にネット通販で一気にオトナ買い。キターw

「戦場交響曲」の他、「ベルリンの黒騎士」「ラインの虎」など名作ぞろいのザ・コクピット2

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